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痛くない母乳マッサージ

育児情報 By tomoko_aoki

当院にマッサージに来られる方によく「おっぱいのマッサージは痛いんですよね!聞いてます!」…と言われます。

母乳はゴリゴリ痛いほどに絞らないと治らない、そう思われている方もいらっしゃるようで。そんなことはないんですよ~

うちに来ていただいた方には毎回同じこと話しているから、「もう聞きました」なお話かもしれませんが、今回は助産師らしく母乳についてお話したいと思います。



母乳ってそもそも何かな?

まず皆さんにお話しするのは母乳って何からできているのかってことです。ママの身体が作るんですが、元々は血液ですよね。そしてそれが通っている乳頭までの道筋は要するに「血管」ですよね。

なので、すべてはそこを根底に考えます。

おっぱい詰まった→血管に血液が固まって詰まった…みたいなイメージ。

頭の血管詰まったら頭痛くなりますよね。(いや、詰まっちゃダメなんですが。)体内に血栓できたら、お医者さん慌てますよね。肺に栓が飛んだら大変!とか帝王切開の時に言われて、痛いのに鬼のように「血栓予防に歩いてください!!」とか無茶ぶりされますよね。

そう、血液詰まっちゃ大変なんです。

そもそも循環するべき物質。流れているからこそ役立つ物質なんですよね。

それが溜まったままだとどうなるかってことです。

おっぱいが痛い

流れ出る場所がない→どんどん溜まる→膨れる(痛い)→周りの組織圧迫→炎症→発熱

…となります。

もう一つ、出口から菌侵入→炎症→発熱→乳管狭くなる→出ないのパターンもありますが、今回は溜まった場合のお話をしてみたいと思います。

まず、詰まる場所がどこかって探るところから始まります。

奥の方なのか、出口付近なのか。

そして原因究明。乳汁の栓なのか、出るための道が狭くなったのか。炎症はあるのか。

炎症があるときは一部が赤く熱くなります。この時はマッサージは禁止!触れば触るほど炎症が広がってしまいます。これ大切!痛いところは触らない。もまない!お家でも気を付けてください。

高熱が出る前に原因を断つことと、よく飲んでもらうことが重要なんですが、痛いときのおっぱいは何故か飲んでくれないんですよね~熱いし、出もいまいちだし、味もいまいちだし、「おいしい方ください」って顔されるんですよね。自我が芽生えていると益々飲んでくれなくて…。私もたまにチーンってなります。

乳汁の栓が詰まっているだけなら、助産院でもすぐ治ります。が、炎症が伴うと絞れば治るってものでもないので、何度か見せていただく必要があります。しかも、炎症している間はほぼ痛み軽減が目標で、本格的な治療は炎症が落ち着いてからになります。高熱の場合はお医者様に行ってお薬を処方していただきます。助産師は処方はできないので。

1日で治してくれないのか!…と思われるかもしれませんが、炎症している場合は風邪の時お医者様に「今、治してください!」と言っているようなものなので、まずは症状だけでも落ち着けばいいですね…という感じになります。

まずは痛みを少しでもとろうね~…です。

母乳マッサージ怖い?

でも、痛いところをぐりぐりされたらと思うと青ざめますよね。

母乳マッサージはグリグリしません!

先程も言いましたが、まずは原因究明からです。問診して、水分足りてるかなとか、寝不足や疲労がないかなとか、背筋凝ってないかなとか全身を見ます。

血液ドロドロで固まりやすくなっているのか、血管が収縮して出にくくなっているのか、血流自体が悪くてゆっくりで出にくくなっているのか。そこをみてから改善方法を考えます。

なので、痛いところを「おりゃ!」…と触ったりはしません。

手や肩の凝りをほぐしてみたり、全身を温めてみたり、水分飲んでもらってみたり、時間がある人は寝てもらったり。いろんなアプローチをしながら痛いところに近づいていきます。そして人は痛い!と思うと血管が収縮するので、先程もお話ししましたが血管が細くなるようなことをしたら全く治らないんです。

なので、「痛いときは我慢しないで言ってくださいね。」とお伝えしています。

私はたまに集中しすぎて力が入ることがあるので(だめじゃん!)、「集中していたら注意ですよ!強いですって言わないと力入ることあるかもしれないからね!」とお話していますが、「痛いです…」と言われることはほとんどありません。

治療は時間をかけて一番痛くない方法を選択しています。ね、怖くないでしょ?

乳腺炎になりそうな時には

自分でも原因を探ってみてください。

□ 寝不足が続いた

□ 急に冷える場所に行った

□ 水分が足りていなかった

□ 血液が濃くなるような食べ物を大量に摂取した

□ スマホなどを長時間みて、目が疲れた

□ こどもを抱っこ紐などで長時間抱いていた

□ 腰痛がある

□ 離乳食などで授乳量が減った

□ 身体のどこかをかばって動いていた(寝ていた)

□ 冷え性

□ いつもないのに便秘・下痢をしている

□ 自分や家族が具合が悪かった

他にもありますが、大体こんなところから乳腺炎になりかける方が多いです。

生活改善をしていくだけで落ち着くことも多いですが、痛いようでしたらとりあえず乳頭の部分をよくほぐして飲んでもらうように頑張ること。あとは背中をほぐすようにストレッチや湯船につかる、レンジでチンしたタオルで首筋から肩を温めるなどすると更に良いです。

急に痛くなって慌てることもあるかもしれませんが、落ち着いて「私の血液と血管は今どんな感じかなぁ」と考えながら対処していただくと良いかと思います。

痛いところは冷やすと楽になりますが、アイスノンなどで急激に冷やすと痛みが落ち着いてもそのあと張り返しがくるので、冷たいタオルかアイスノンなら冷蔵庫で冷やした程度のものにして冷やしていただくと乳管が細くならず痛みが抑えられます。試してみてくださいね。


カテゴリー:育児情報
タグ:マッサージ,母乳,産後ケア

tomoko_aoki