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授乳するのが苦痛!~D-MERについて

育児情報 By tomoko_aoki
授乳

皆さんはD-MERをご存知ですか?不快性射乳反射と訳されているようですが、授乳時にとても嫌な感情になる状態を指します。

これはホルモンバランスによるものなのですが、日本ではまだあまり触れられていないようです。授乳をしていると幸せな気持ちになるはず…そう思っているのに、授乳のたびに嫌な気持ちになったら「私変なの?」と思ってしまうかもしれません。そんなことはないんですよ!それも子供を守る本能から来ているもの。今日はそのD-MERについてお話してみたいと思います。



D-MERの症状について

海外の報告例ではD-MERは突然起こるといわれています。

授乳時におこるネガティブな感情、めまい、イライラ、落ち着かない気持ち、怒り、パニック、不安、うつ症状…。程度の差はありますが、このような嫌な感情が起こることを言います。授乳開始数秒後から起こり、10分以内には消えるといわれています。

はじめの数分のことですが、酷いと鬱のようになって泣き出してしまう人もいます。これらが理解されるようになったのはここ最近のことなので、授乳中に辛いと思っても言い出せないまま過ごしている人もいます。

数日で改善する人もいれば、授乳中ずっとそのような症状に苦しむ人もいます。気づくことがなければ「授乳が嫌なんて、私の母性本能がおかしいんだわ!」と的外れなことで苦しむ方もいらっしゃると思います。

ホルモンの役割

D-MERはホルモンの影響であることが最近わかってきましたが、まだ症例が少なく、わかっていないこともたくさんあります。

現在言われているのはオキシトシンの作用によるもの。オキシトシンは幸せホルモンと言われていますが、子供を守るための攻撃ホルモンとも言われています。夫に攻撃的になるのもこのオキシトシンが原因とされていますが、それはまたいずれお話します。

オキシトシンはストレスと大きく関りがあります。オキシトシンが上がるとストレスが下がる、オキシトシンが下がるとストレスが上がるというように相反する動きをするので、オキシトシンが分泌されると幸せな気持ちになると言われているのでしょう。また、のどの渇きや食欲などを調整する脳の領域に分泌されて、母乳分泌促進のために働きます。「こどもが母乳を飲む」⇒「オキシトシン分泌」⇒「のどが渇いたり、おなかが減る。不安が減少する。穏やかになり眠くなる。」という流れになっています。すごいですね…。では、何故そのオキシトシンがD-MERを引き起こすのでしょうか。

先程もお話ししたように、オキシトシンには攻撃性・闘争性を含んでいます。こどもを守るために、こどもにとって敵であるとか危険であると認識すると防御反応が促進されます。そして短期間の間に戦闘態勢に入ります。授乳時に一気にオキシトシンが分泌されることにより、何故かオキシトシンの攻撃作用が強く出るのがD-MERを引き起こす原因であると考えられています。

これはこどもに対して攻撃的で否定的になっているわけではなく、無意識の中で母乳育児の幸福感ではなく、誤った作用が起こって防御反応が強く出ている状態になっているのです。

 

D-MERを引き起こす原因

D-MERの原因はまだ解明されていません。妊娠中のストレスから防衛反応が強くなりそのような感情になるとか、分娩中の人工的なオキシトシンがストレスレベルを上げているなど言われていますが、はっきりとした原因はわかっていません。

ただ、D-MERという症状があるのだと知っているだけで、対処の方法はあります。まずは授乳が苦痛である自分は何らかの原因があるだけで、おかしいことではないのだと知ることが大切です。

D-MERの対応

海外ではD-MERの治療としてドーパミンが原因であるとドーパミン拮抗薬が使用されることがありましたが、現在はそれは有効ではないと言われています。

日本ではD-MERの存在自体がまだあまり知られていないので、薬剤管理がされた方はほとんどいらっしゃらないと思います。

もしも自分がD-MERの可能性があるときはどうしたらよいのでしょうか?

まずはストレスになることをなるべく減らすことが大切です。嫌な人には会わない。信頼する人にそばにいてもらい、自分がストレスと感じるものは極力遠ざけてみましょう。ストレスが減ることで、オキシトシンが本来の働き方に戻るようにケアをしていきます。

また、肌と肌の接触は有効と言われています。お子様とママが直接触れ合うことで、お互いのオキシトシンが増えるだけでなく、抗ストレス作用もあるため、本来の働きに戻すきっかけになります。

それ以外にも授乳中に試してみるといい方法がいくつかあります。

  • 肩や首を温める
  • 足浴をする
  • 快適な音楽を流す
  • 深呼吸をする
  • 糖質を減らし、たんぱく質を多くとる
  • 搾乳をやめる

 

おわりに

D-MERはまだ解決されていないことが多く、母達は「自分が我慢すれば何とかなる」と考えたり、そっと母乳をやめたりしています。

本当は母乳育児をしたいのに嫌な気持ちになる…ということで諦めてしまう方がいらしたら、まずは試してみてください。

無理に母乳を続ける必要はありません。ただ、自分の育児や感情に自信をもって欲しいと思います。ホルモンは自分で調整することはできません。感情は自分の意志でコントロールできるわけではないのです。

育児中は「私大変なんだな。」「私頑張っているな。」と自分をほめてあげてくださいね!自分を認めることが一番大切。それから、自分に一番合った方法を探せばいいんです。

一人でやるのが難しいときはいつでも声をかけてください。

私がたくさんたくさん褒めてあげますからね!

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カテゴリー:育児情報
タグ:母乳,育児

tomoko_aoki